日本で全然発売される気がしないニューバランスのOMN1S(オムニス)について

日本で全然発売される気がしないニューバランスのOMN1S(オムニス)について

今回はニューバランスのバスケットボールシューズについてご紹介。同社の名前を聞いてほとんどの方がMade in USA、Made in UKのモデルを中心としたクラシックなランニングシューズを思い浮かべるかと思います。

そのファン層は昨今のHYPEなスニーカーを追い求める風潮とは少々異なり、ファッション好きの方から、その履き心地に魅了されて長年愛用し続けている中高年の方まで幅広いことが特徴かと思います。

そのブランドイメージは(おそらく)世界でも同様のものだったかと思います。しかし、2018年にNBAのスター選手との契約を交わし、バスケットボールシューズ業界に再進出するという発表をして以降、それまで興味を示していなかった層からの注目を浴びることになりました。

NBAのスター選手、カワイ・レナードとの契約

その選手というのが18-19シーズンにトロント・ラプターズをリーグ優勝に導いたカワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)です。

それまでジョーダン・ブランドと契約していたカワイが、その当時一切バッシュをラインナップしていなかった(言うても今も1モデルしかないですが先日のNBAオールスター2020にてカワイのシグネイチャーモデルと思しきシューズが本人に着用されました。)ニューバランスと契約したということでスニーカー業界とそのファンに衝撃を与えました。

契約発表当時、現地のニュースサイトでは「おじさんが履いてるやつ?」「シューズ業界のトヨタプリウスやないかいw」などと揶揄されていました。私自身、良くも悪くも一切のSNSアカウントを持たず、実力者でありながらメディアが喜ぶ言動を行わないカワイのキャラクターとリンクするイメージのあるメーカーだなーと思っていました。

ほどなくしてニューバランスからバスケットボール市場復帰作であるOMN1S(オムニス)がカワイ着用が着用するシューズとして発表されました。

今回はそんな本人が昨シーズンから着用していながら、ようやく市場に出回り始めた感のある(日本での展開はほぼなし)OMN1Sについてご紹介させていただきます。

ラプターズ感のある配色
画像引用元:newbalance.com

OMN1Sの機能

ナイキのエアやアディダスのブーストみたいにみんなが知ってるテクノロジーというのがニューバランスには少ない気がしています。ということでOMN1Sに搭載される機能を画像を用いて確認していこうと思います。

◇クッショニング

カナダのオフィシャルページではこのカラーリングのみサイズ豊富に残っています(2019年12月26日現在)
画像引用元:newbalance.ca

Fuel Cell(フューエルセル)というフォーム状のクッショニング材をフルレングスで搭載。軽量で高い衝撃吸収性能がありながら反発力も兼ね備えているということで、ナイキで言うところのリアクトといったところでしょうか。フォーム状なのでナイキエアに比べると外観は至って普通です。

◇フィッティング

アッパーはニット素材を中心とした構成
画像引用元:newbalance.ca

アッパー素材はFitWeave(フィットウィーブ)とよばれるニットアッパーを採用。他ブランド同様サポート性能と高い通気性を両立。長時間快適な履き心地を提供してくれるのだとか。あわせてかかと周りの3D-ULTRA FIT CONSTRACTION構造が足をシューズ内に強力にロックダウンするそう。

◇アウトソール

信頼性の高いヘリンボーンパターンのアウトソール。画像はソリッドラバーですが、トランスルーセントのカラーリングも多く存在しています。
画像引用元:newbalance.ca

ソールは信頼のヘリンボーンパターン。トランスルーセントのソールですと、ソール内部に鶏の足のようなシャンクプレートを確認することができます。

うっすら中足部にシャンクプレートが確認できます
画像引用元:newbalance.com

正直なところ、メーカー公式HPを見てもそこまで機能面についての解説がされていないので特徴的なパートを見つけるのが難しかったです。

しかしながらそのパフォーマンスは確かなようで、世界最高峰のバッシュレビュアーと言って過言でもないであろうWear Testersさんからは2019年に発売されたバッシュのトップ5のハイパフォーマーに認定されています。氏によると一般的なナイキのバッシュと比べるとつくりが大きいらしく、ハーフサイズダウンが推奨だそうで。

動画にはド派手なピンクのカラーリングが登場します。

まとめ 個人的にはらしさ抜群のグレーがツボ

どれも極少量リリースでスニーカーファンをやきもきさせてきましたが、そんな中でも個人的にこれぞニューバランスといったグレーのカラーリングに魅了されます。

こちらGrey Day2019なるニューバランスのプロモーションの一環で発売されたカラーリングです。もちろん今はソールドアウト。Stock Xで高騰した価格を確認することができます。

余談ですが、カナダでは日本と違ってUS、UKモデルを履いている方を見かけることが滅多にありません。

取り扱い店舗も圧倒的に少ないです。ソースは忘れてしまったのですが、同社のUSA、UK生産のモデルの売上の大部分を日本や韓国などのアジア圏のマーケットが占めているという話もどこかで聞いたことがあります。ですので、おそらく日本は高価格帯商品の主要マーケットなのでしょうね。

好みはあるとは思うのですが、個人的に自分が履いてきたニューバランス(991、993)の履き心地は本当にいいです。ナイキのヴェイパーマックスやリアクト搭載モデルも試してきましたが、ニューバランスのものは木型や柔らかすぎないクッショニングがしっくりきていて、長時間履いていても疲れにくい感じがしています。

ただし、品番によって足形やクッショニングは異なりますので、まずは店頭で試着いただくことをお薦めします。私の場合、上述の99Xシリーズの最新モデルである990V5はあまりしっくりきませんでした。

最後までお読みいただいた皆様ありがとうございました。

OMN1S LOW のレビュー記事は下記よりどうぞ。