カナダのカレッジへの入学が決まるまで~その2~
- 2019.12.16
- 留学

前回、カナダに来てからカレッジ入学を志すきっかけを解説させていただきました。
今回はその続き。
IELTS学習の日々
IELTS始めなきゃ!と思ったころにはカレッジへのスコア提出デッドラインまで2か月となっていました。というのも当初は語学学校でのスコアを使って提携しているカレッジに行くつもりだったからなんです。
ところが自分の行きたいプログラムは語学学校と連携していないことが判明。入学時期を後ろ倒しにするという判断もできましたが、自分の年齢を気にするタイプの私は是が非でも直近のセメスターでの入学が希望でした。自分の思い込みで判断して進めてしまっていたのが運の尽きでした。ですので、提携校に行きたいのであれば語学学校のスタッフの方、そうでなければ現地に事務所のある日本の留学エージェントの方に相談されることを強くお勧めします。
IELTSのクラスに編入してからというもの朝から昼過ぎまでは学校の授業、午後はカフェに入り浸って勉強の日々を繰り返しました。
高校3年生時の受験勉強と同じくらいと言うと大袈裟ですが、それぐらいシリアスに勉強に向き合いました。ただ気持ち的には10代だった当時よりもモチベーション高く臨めていました。年齢的に若くないことと、カナダで何かやり遂げた証明を手に入れないことには帰国できないという気持ちがそれを後押ししてくれていました。
しかしそう簡単にはスコアは伸びなかったです。本格的にIELTSの勉強を開始して1か月が経過したころに初めてのIELTSを受験しました。まー手ごたえゼロ。テストの最中に今回は無理だなと思うほどに。
紙ベースの試験ではなく、コンピューターで提供されるIELTSを受けたのですが、学校の授業では全て紙ベースを前提とした練習を行ってきたこともありかなり面食らいました。初のIELTSは惨敗に終わり、スコアにして5.5でした。
その後、最初の試験から更に1か月間勉強をして再度挑戦することにしました。もうコンピュータ版のIELTSのクセもわかっています。前回に比べると手ごたえが全然違いました。それでも蓋をあけるとスコアは6.0。カレッジにアプライできないスコアではなかったのですが、自分が行きたいカリキュラムのスコアである6.5には届きませんでした。
追伸:コンピュータベースのIELTS試験ですが、個人的にはコンピュータの操作が不慣れでない限り、非常にお薦めです。長時間PC画面の字を追いかけなければならないとか試験用紙にメモが取れない等デメリットはゼロではないです。しかし、ライティング試験での編集のしやすさと単語数カウント機能、またリスニングとリーディングの答案用紙への転記作業が発生しない点は時間の節約に大きく寄与してくれます。まあ、6.0しかとれなかった私が言ったところで説得力に欠けますよね。出しゃばってすいません。
最後の望み、カレッジ内試験
IELTSのスコア6.0でアプライできるカリキュラムは2年間のプログラム、もしくは1年間の専門的なプログラムでした。無論、私は1年間でビジネス、またはマーケティングの専門的な知識と現地での就労経験が付帯(co-opプログラム)されたものを希望していました。
しかし、2年間のプログラムで就労のチャンスが含まれたプログラムはなく、また、この時点で私が選択できる1年間のプログラムはビジネス、マーケティング系以外のものしか選択が許されませんでした。
どうしても当初希望していたプログラムへの入学が捨てられなかった私はカレッジに出向いて受験する独自の英語力測定試験を受けることにしました。この試験はIELTSやTOEFL同様受験者の英語力を測定する試験で、一定のスコアを上回ると入学が許可されるというものです。
当初、カレッジの担当者の方から「学内試験経由での入学はIELTSやTOEFL経由に比べて難しい」と聞いていたので最後の最後まで受験しませんでした。が、受験中に気が付きました。圧倒的にやさしい。IELTSがメッタ・ワールドピースだとしたらこっちはスティーブン・アダムスぐらいやさしい。
(詳細はこちら https://www.youtube.com/watch?v=bYBJ9NLu6Iw をご確認ください。アニメとかに出てくるでっかくて力持ちで優しい男って彼のことではないだろうか。)
とにかく、学内試験にはIELTSのような意地悪で根性腐りきってるとしか思えないいやらしい問題が一切なかったんです。あくまで私が受験したカレッジについての情報にはなってしまうのですが、詳細はこんなかんじ。
- リスニング、リーディング、ライティングの3パート構成
- スピーキング試験はなし
- リスニング、リーディングについては時間無制限!!
- リスニングは合計3回(!!)試聴可能
- 全て選択式問題
- ライティングはリスニング、リーディングを終えた後に行われる
- ライティングのみ50分間の時間制限あり
- 受験料無料(こちとら合計600ドル以上をIELTSに投じたんだが)
リスニングは全てカレッジの日常風景に紐づいた内容。リーディングはIELTSでは見かけない小説っぽい文面や多少アカデミックな文面が登場するものの、IELTSとリンクする部分が多々あるので勉強してきた方ならそこまで問題なく解けるのではないかと思います。というかなにより時間無制限というのがでかすぎる。周りの受験者が次々と試験を終えて会場を後にするが気にすることはありません。(実際自分は会場から出たのは最後から3番目とかだった)。
そして不思議なのは試験終了後、会場出口で瞬時にスコアが手渡されること。リスニングとリーディングは選択問題だったからわからなくもないのだが、回答に300単語以上を求めるライティングパートの採点基準がまるで謎である。
ともあれ、この学内試験の結果を受けて無事に希望するカリキュラムへの入学を決めることができました。
まとめ ~カレッジの担当者とつながること~
上述の経験から私がお伝えできることは、もし、既に現地での生活を行っていて、カレッジへの入学を希望しているのであれば、まずはカレッジが提供する語学力認定試験を受けてみてほしいということです。もちろんIELTSやTOEFLの勉強が生かされます。料金も無料で受験できるカレッジが多いと思います。難易度については、1校のみしか経験していないので断定的なことは言えないのですが、現地で生活をする語学学校のスタッフに言わせると、少なくともトロントのカレッジで提供されている学内試験はIELTSにくらべてやさしいとのことでした。
また、カレッジ入学を決めるまでの過程で大きな支えとなったのは希望するカレッジ内で留学生のサポートをされている日本人スタッフの方でした。前述した通り、当初カレッジへは語学学校のプログラムを利用して入学するつもりでした。その際相談をしていた語学学校のスタッフがカレッジで働かれている担当者を紹介してくれたことで、以降はその方と直接連絡を取らせてもらうようになりました。
その後、入学のための準備がスムーズに進んだのは言うまでもありません。まさかそのカレッジに日本人の方が働かれているなんて思いもよりませんでしたし、そこに何かの縁を感じたこともそのカレッジへの入学への意志を固めた理由の一つです。こればかりはネットやカレッジの紹介文を見ているだけでは見つかりにくいので、留学斡旋業者なり語学学校のスタッフに是非確認してみてください。
最後までお読みいただいた皆様ありがとうございました。
◇画像の話
昨日のコルテッツの方に続き、この方もニューヨークからいらっしゃったフォトグラファー。サッカードイツ代表チームのユニフォームを着ていたのでドイツ出身かと思いきや、ニューヨークでした。インスタを拝見する限り世界中を飛び回って写真を撮られています。スニーカーは本人曰くとても快適なフットスケープMIDユーティリティ。
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