【シューズレビュー】ニューバランス フューエルセルレベルV2を履いて合計250km走ってみた

【シューズレビュー】ニューバランス フューエルセルレベルV2を履いて合計250km走ってみた

こんにちは。

本日は、前回の記事で紹介させていただいたFuelCell Rebel V2について、250km走行後のシューズレビューを行って参ります。

前回記事でお伝えさせていただいた通り、私のローテーションとして大活躍してくれているFuelCell Rebel V2の250km走行後の履き心地や、耐久性について私の印象を紹介させていただきます。

前回の記事についてはこちらのリンクからご覧ください

前作に比べると注目度低め?な印象のFuelCell Rebel V2

初代Fuel Cell Rebel をYoutubeで検索をすると、たくさんのレビュー動画が検索結果に表示されていた印象がありました。

前回の記事では、私がお気に入りの3人のYoutuberの動画内でも初代が賞賛されていることをご紹介させていただきました。

一方、第二弾となるFuelCell Revel2では初代のときほどの反響はないようで、お気に入りYoutuberの一人であるKofuzi氏からは未だ(2021年7月23日時点)本件シューズに関する動画はアップされていないようです。

それでも、いくつかの人気ランニングシューズレビュワーからは動画がアップロードされており、いずれも好意的な評価がされています。

Seth James DeMoor氏「5km、10km、人によってはハーフにも対応できるレース兼トレーニングシューズに成ると思う。」

TheGingerRunner氏「毎日のトレーニング用とはいかないけれども、比較的短く、速いペースでのランに向いてる。このシューズは”買い”だね。」

フューエルセルレベルV2は毎日のトレーニングでスピードを出したいときに着用

さて、上では有名なランニングシューズ系Youtuberのご意見を紹介させていただきましたが、ここからは私自身が累計250km以上を共にしたFuelCell Rebel2の履き心地や耐久性について解説を行っていこうと思います。

まずは私のランニングに関する簡単なプロフィールをご紹介させていただきます。コロナ禍の2020年5月より本格的に走り始め、6~9kmを週4~6回程度で行っています。ペースは平均すると5分~5分30秒/km程度で、毎月累計100kmを達成することを目標にしています。身長は185cmで、体重は75kgです。

基本的には上記の内容で日々のランニングを行っておりますが、時々今日は普段よりも速い5分/kmを切るペースで走りたいなーという気分のときもあるのがランナーの性。そんなときは迷わずこのFuelCell RebelV2を履いて外に出ています。

フューエルセルレベルV2のアッパー(250km走行

後)。通気性抜群かつ、思いのほかタフ。

レーストレーニングやレース本番にも使えるシューズだと謳われるだけあってなかなか軽量に仕上がっている本作。軽量なシューズというと耐久性を犠牲にしているような印象を受けることが多いですが、アッパーに関して言えばFuelCell Rebel V2については思ったよりも丈夫な材質が使われている模様。

靴下がしっかり透けるほど薄いアッパーですが、250km走行後のヘタリはほとんどなく、想像よりは耐久性が高い印象です。ライニングも擦れて穴が開いているような箇所はありませんでした。ヒールの掴みが悪いとけっこう傷んでしまうこともあるのですが、FuelCell Rebel V2ではそんなこともありませんでした。
画像:筆者私物

これは私の足運びの問題もあるかと思いますが、下記画像のように履き口の内側部分については走っているときに反対側の足が干渉してしまっているようで、擦れて生地が傷んでいます。そのうち穴があいてしまうかもしれませんね。

履き口内側の靴紐側のライニングが汚れています。走っているときに左右の足が擦れているものと推測されます。
画像:筆者私物

アッパーのフィット感は、比較的タイト目な部類に入るかと思いますが、生地が薄いためか、履いていてそこまでストレスは感じませんでした。ヒールカウンターがいい仕事をしてくれており、踵のフィット感、ホールド感は個人的にお気に入りのポイント。通気性は言わずもがな非常に良いです。真夏のランニングにも活躍してくれるかと。

フューエルセルレベルV2のクッショニング(250km走行後)。ゴムまりのような確かな反発力とぶりっと潰れる心地よさ。

FuelCell Rebel 2のミッドソールはフルレングスのFuelCellが敷き詰められています。インソールをめくるとそのすぐ真下にFuelCellの存在を視確認できます。同社の別のクッショニングフォームであるFreshFormに比べるとより反発性にフォーカスした素材であるFuelCellですが、歩行時はやわらかく潰れる感触を足裏で体感することができます。

しかし、不思議なものでひとたび走り始めるとしっかりとした反発力で足をどんどんと前へ進めてくれます。


画像:筆者私物

ソールにはカーボンファイバー等のシャンクプレートの類は装備されていないので、ソールの屈曲性は非常に高いです。力を入れずとも、手で簡単にソールが曲がります。

シューズの重さは海外のレビューサイトによると27.0cmで210gとのことで、リカバリーランやデイリートレーニング用に設計されたシューズに比べるときちんと軽いです。FuelCellのゴムまりのような反発力と相まって非常に軽快に足が出るシューズと実感しています。

ミッドソール全面にぎっしりと敷き詰められたFuelCell。著名なランニングシューズのまとめサイトによると、ヒール部分の厚みは26mm、ドロップは6mmです。かかとに体重をかけると体感では半分ぐらいの厚さまで潰れる印象です。
画像:筆者私物

こんなかんじでぎゅーっと潰れます。
画像:筆者私物

250km走行後もクッション性や反発性の劣化はなく、相変わらず自然と速いペース(私の場合は5分/kmを切るぐらい)までもっていってくれます。

フューエルセルレベルV2のアウトソール(250km走行後)。グリップ力は申し分なし。耐久性は想像通り。

軽量に設計されているだけあって、アウトソールのラバーも必要最小限といった感じのデザイン。材質は粘り気があって晴れた日のアスファルトでは申し分なしのトラクション性能です。

アウトソールの摩耗具合はこんなかんじ。

土踏まず部分についてはミッドソールがアウトソールを兼任する設計です。
画像:筆者私物

前足部はこんな具合です。思ったより耐久性も担保されている印象です。
画像:筆者私物

グリップ力があるので、蹴り出しのパワーを逃すことなく地面に伝えられている感覚で走れています。耐久性についても、デイリートレーナ―と同等とはいきませんが、思ったよりもしっかりしていました。

かかと部分はミッドソールにアウトソールが埋め込まれたような設計なので、ヒール着地を多用する方の場合は、耐久性が期待できないと思われます。一方で、前足部は広範囲にラバーが張り巡らされているので接地面が広く、また、踵側と違ってミッドソールの上にアウトソールが貼り付いた一般的な構造なので、フォアフットで着地される方であれば、このシューズとより長く付き合っていけるように思います。

まとめ

3月に購入したFuelCell Rebel V2ですが、やはりある程度走ってみると当初は見えなかった部分が見えてきました。最初に購入したときと同じく、スピードを出したいときに履くシューズというところは変わりありません。
しかしながら、年齢のせいなのか、最近暑くなってきたからなのか、脚に疲労が残ってしまう日が増えてきてしまい、それに伴ってこのシューズを履く頻度が減ってきてしまいました。

FuelCell Rebel V2の安定性はお世辞にも高いとは言えず、私の弱っちい脚が疲れているときに履くと横方向への倒れ込みが出てしまい、怪我をしてしまう感覚になってしまいます。そのため、近頃は安定性があり、かつ、ペースを落としたときに気持ちよく走れるクッション性の高いシューズを選ぶ日が多くなってしまいました。

自分にもう少し走力があればきっと話は変わっていたと思います。とはいえ、当初の感想と同じく、ある程度走り慣れている方であればこのシューズの能力を十分に発揮いただけるかと思いますので、おすすめのシューズであることには変わりありません。

現在は価格も落ち着き、手に取りやすい価格になっておりますので興味のある方は是非試してみてください。


最後までお読みいただいた皆様、ありがとうございました。