ナイキ ゴーフライイーズを履き倒してみた。優越感すら感じる足入れ動作に感動。
こんにちは。
今回はNikeが開発したハンズフリーシューズ、ゴーフライイーズ(GO FlyEase)のシューズレビューを行っていこうと思います。
ナイキゴーフライイーズは、独自のステップイン機構を搭載した”手を使わずに着脱できる”スニーカーとして、2021年に発表されました。
当時は流通量が少なく手に入れるのが難しいスニーカーだったのですが、2022年5月現在、nike.comやNike直営店にて比較的入手しやすい状況となっています。
私もこの機会に入手してみましたので、履き心地やサイズ感について皆さんに共有させていただこうと思います。
フライイーズ(FlyEase)とは
とある高校生のメッセージがナイキを動かした
シューズ名に冠されているフライイーズ(FlyEase)は、身体に何らかの障がいを持ったアスリート(Bodyのある全ての人間)向けに研究開発されたシューズのエントリーシステムを指しています。
フライイーズの開発プロジェクトの中心人物には、エアプレストやナイキフリーのデザイナーであるトビー・ハットフィールド(Tobie Hatfield)が据えられていました。
そのプロジェクトのスタートは、2012年にフロリダ州に住むある高校生からソーシャルメディアを介して送られてきたメッセージがきっかけとなりました。そのメッセージは、トビー宛に書かれていたとのことです。
彼は多くの身の回りのことは自力でできましたが、靴を履くことについてはどうしても周囲を頼る必要がありました。この問題は彼や、彼と似た状況の多くの人々にとって、日常的な問題であるといいます。
フロリダの高校生のメッセージはナイキ社内を動かし、数々のプロトタイプが作成されました。そして、2015年には公には初となるフライイーズ機構搭載シューズ、 ズームソルジャー8 フライイーズ(Zoom Soldier 8 FlyEase)が誕生します。
様々なカテゴリーで展開されるフライイーズ
そうした誕生したフライイーズは、現在に至るまで様々なカテゴリーのシューズに採用されてきました。
ナイキゴーフライイーズの登場
靴は手を使わなくても、履けるっちゃ履ける
普段から手を使わずにスニーカー履いてます、という方も少なくないと思います。足を靴の中に通し、靴のヒールカウンターを踏みつけながらつま先で地面をトントン。
同様に、手を使わずにスニーカーを脱ぐことも難しくありません。片方の足で反対の靴のかかと部分を押さえながら足を靴から抜き取る。靴が傷むとかそういうことはさておき、いずれも、割と一般的な動作かなと思ったりもします。
NIKEはこの、手を使わずに靴を履く動作をヒントに、真の意味でのハンズフリーシューズ、ゴーフライイーズの開発をスタートしました。
こちらのNIKE公式のYoutubeチャンネルにて、その制作秘話が語られています。名作、NIKE Rosheを用いて作成したプロトタイプに始まり、ゴーフライイーズが複雑な計算を用いて緻密に設計されたことが伺える動画となっています。
ナイキゴーフライイーズ(GO FlyEase)を履いてみた
ということで、何度か履いてみました。
2021年のファーストリリース当時にくらべると手に入れやすい状況なようで、ナイキ直営店にて普通に購入できました。
唯一無二の足入れの気持ちよさ
店頭でのスニーカーの試着体験はいつだってワクワクするものですが、ゴーフライイーズを試着した今回ほど興奮したことは過去にないように思います。
こんな感じになります。
安定感ある履き心地と普通のクッショニング
サイズ感やアッパーのフィット感については後述するとして、ここではクッショニングについて解説していこうと思います。
ゴーフライイーズの履き心地を一言で表すなら、安定感といったところでしょうか。
クッショニングにはクシュロンフォームが採用されているそうです。リアクトのようなふかふかとした感覚はなく、比較的固めの足裏感覚です。だからといって履き心地が悪いということはなく、適度なクッショニングで歩行動作をサポートしてくれます。
靴の脱ぎ履きが必要なあらゆるシーンで大活躍
肝心のフライイーズ機構については多少脱ぎ履きの動作に慣れは必要でしたが、その実用性は高く、非常によくできた製品だと思います。
数十足とスニーカーを所有していますが、外出先で靴の脱ぎ履きが発生することが事前にわかっている場合は、必ずゴーフライイーズを履いて出かけるようにしています。
家族や友人の家に上がらせてもらうとき、座敷のある居酒屋で飲み会があるとき、整骨院に行くとき、部屋の内見に行くとき等々、利用シーンは意外と多いように思います。
また、他の方が中腰になったり地べたに腰を下ろして靴を履こうとしている一方で、立った状態で2~3秒で両足の靴を履き終え、一番手で出口に向かって歩きだす瞬間には、なんとも言えない優越感に浸ることができます。
ゴーフライイーズ(GO FlyEase)のサイズ感
さて、気になるサイズ選びですが、正直、個人的にベストなサイズを見つけるのは難易度が高かったです。可能であれば店頭で試着いただくのが無難かと思われます。
私の場合、多くのスニーカーで28.0cm、ナイキのエアフォースワンやニューバランスの990シリーズでは27.5㎝を選びますが、ゴーフライイーズに関しては最終的に27.0cmを選びました。
店頭で28.0、27.5、27.0の三つのサイズを試着しましたが、28.0では大きすぎる感覚。
そのため、27.5と27.0とで悩むことになったのですが、27.5だと適度なフィット感ながら歩行時に踵が少し浮いてしまいます。一方の27.0では踵の掴みは良好なものの、甲部分、つま先部分共に少々窮屈な印象で、頭を抱えました。
最終的には着用によるインソールの沈み込みとアッパーが伸びることを祈り、27.0cmを選んだ次第です。
10回ほど着用した現在の状況としては、多少アッパーが足に馴染んできたように思いますが、期待するほどの足馴染みはなく、引き続き薄手のソックスでの着用が必須の状態です。
このあたりは着用者の足形や好みによってサイズ選びは変わってくるかなと思います。また、ソックスの厚さもサイズ選びに影響するかと思いますので、試着の際には薄手と厚手の2種類のソックスを持参することをお薦めします。
まとめ:一家に一台ゴーフライイーズ(GO FlyEase)
さて、今回はナイキのゴーフライイーズの履き心地やサイズ感について解説を行ってきました。
結論としては、スニーカー好きの方にも、そうでない方にもお薦めしたい買いのスニーカーだと思います。その利便性もさることながら、スニーカーは数多あれど、この着脱動作の気持ちよさを味わうことができるのは2022年6月現在、このゴーフライイーズを除いて存在していません。
今年(2022年)に入ってからはカラーバリエーションも増加傾向にあるようなので、お好みのカラーリングが発売された際は是非、店頭で一度足を通してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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